唯心論と唯物論

宇宙の根源に精神的なものを置くのが唯心論であり、宗教がそうであるといえます。キリスト教、仏教、神道、ユダヤ教、イスラム教、ヒンズー教、等、世界に名だたる宗教は、唯心論と言えます。宗教を否定する唯物論の代表が、マルクス主義で、宇宙の根源に物質を設定し、物質の中に矛盾が存在し、それが発展の原動力であるとして、弁証法的に事物が発展して来たと捉えます。弁証法的唯物論、言葉を替えれば、唯物弁証法といいます。精神的な存在を根源に置くものを唯心論といい、物質を根源にするものを唯物論といいます。

心情価値説 2

価値とは、人間に与える満足量といえます。どれだけ、人間に満足量を与えるかで、その価値が決まって来ます。満足量、満足感というのは、すなわち、喜び量といえます。従って、喜びの量をどれだけ提供してくれるかにより、価値が決定して来るといえます。心情価値説の軸となる核心とは、「愛を通して喜びを得ようという情的衝動」となります。従って、父母なる天、人、地としての自然万物を愛する中に喜びの価値が生ずることになります。真の愛で、愛する人生を送るところに、価値ある人生が実現されることになります。

憎しみ感情

憎しみ感情に支配され、憎しみ感情の奴隷となってしまう故に、理想的家庭、理想的社会、理想的世界を実現できないといえます。他者に対して、様々なことで、怒り、憎しみ感情を持ちやすいものです。その憎しみ感情の故に、人間関係の軋轢、トラブル、対立が生じ、憎悪し殺意の思いを持つことにより、殺人事件が起きてしまうものです。自分を殺して耐えろとは言えませんが、憎しみ感情を打破し、他者を憎んでしまう憎しみ感情を殺すことは必要といえます。他者を憎み、その憎しみ感情の奴隷となってしまうことなく、生ずる憎しみ感情を主管し、他者を殺すのではなく、殺すべきものは、憎しみ感情と言えます。自分の内に生ずる憎しみ感情と全人類に存在する憎しみ感情を打破し消滅させることにより、人類平和を実現することができることでしょう。

人生の目的とは

人間が、神によって創造された存在であるとするならば、神の創造の動機と目的が人間存在の目的となります。父母なる神が、人間を愛する喜びの対象として、創造されたので、人間の存在目的の第一の目的は、父母なる神を喜ばせるということになります。父母なる神を喜ばせるのには、3つの角度があります。すなわち、人間が心身の統一体として、個性完成することがまず第一となります。神の真の愛の心情を中心として、心身一体の境地を完成した人間は、無形の神が有形実体の神として完成したことになりますので、父母なる神の何よりもの喜びの愛の対象として完成したことになります。そして、個性完成した男女が、真の愛を中心として理想的な家庭を完成することが、親なる神の最大の喜びとなります。次に、素晴らしい家庭を人間が完成させたとしても、貧しい生活では不幸な生活となってしまいますので、人間が神から受け継いだ万物、自然を愛する愛と創造性で快適な環境世界を創造し、その世界で喜びを満喫する生活をする時に、父母なる神は人間と共に喜びの生活をするようになります。人間存在の目的とは、個性完成した基盤のもとで喜びの理想家庭を作り上げ、かつ、物質的、経済的に豊かに満たされた世界で幸せに喜びに満ちて生きること、さらにそれを世界規模で完成させること、これが、人生の目的であり、存在目的となります。すなわち、個体的に、家庭的・社会的に、さらには、世界的に真...

神主義 2

神が全知全能であり、絶対的な愛の主体であったとしても、愛する対象、愛する存在がなければ、愛する喜びを得ることができないので、愛を通して喜びを得るために、愛の対象としての人間を創造せざるを得なかったというのです。神お一人では、孤独な神、愛する喜びを得ることのできない神であったというのです。それが、神の創造の動機であり、それ故に、愛の対象としての人間の環境創造として、大宇宙と地球を創造したということになります。

神主義

父母なる天、父母なる神が存在し、神と人間との関係が父子の関係であるとするならば、神を中心とした人生観を構築しなければなりません。神主義、それが本来の正しい人生観となります。神主義に立脚することにより、今まで解くことのできなかった人生と宇宙の根本問題を解明することができます。それが、再臨主の解明された新しい真理による神主義という人生観、世界観となります。それにより、世界平和が実現されます。

祈りの効用 2

正月、日本中の人々が一年の幸せを願って、新年の挨拶で神社仏閣にお詣りに行きます。どうなのかなと思いつつも、なんとなく心は落ち着き、この一年も頑張ろうと決意も新たになるのではないでしょうか。家内安全、健康祈願、開運祈願.....。天という存在、神仏とは一体何なのか分からなくとも、人間は目に見えない大いなる存在を全世界的に信じています。

祈りの効用

日本のメンタルトレーニング指導の第一人者ともいわれるビジネスコンサルタントによると人間の脳は、不安感を感じた時に、神を拝む時に心が落ち着くようになっているという。無神論的な人ですが、日本神道を重んじている方です。何故、人間の脳は神仏に祈り願う時に、心が落ち着くようになっているのでしょうか。それは、創造主なる神、父母なる天によって創造された存在が人間なので、人間の脳は、神に祈り求め決意する時に、心の平安と意欲のエネルギーが湧くようになっているといえます。また、父母なる神は、子女である人間との対話を切に願っている存在といえます。

神観

自然界、万物界、存在するものは陽陰の実体、あるいは、陽陰の中和体として存在し、生存し繁殖し作用して発展しています。このように、結果として存在している被造世界が、基本的に陽陰の相対的関係性で存在していることから、宇宙の究極的第一原因である存在も、陽性と陰性の中和体として存在しているとみざるを得ません。すなわち、宇宙の第一原因、根源者、いわゆる天という存在は、陽性と陰性という性質を有していることになります。それを情的側面からするならば、男性的性質であり、女性的性質であり、人類に対して根源者となりますので、父母なる天となります。すなわち、神という存在は、心情的に父母なる神であり、従って、神と人間との関係は、父子の関係であります。神は全知全能の絶対者、創造主、愛の神でありエネルギーの根源者ですが、父母なる神、それが神観の中心となります。人類は、神が父母なる神であることを知らず、同じ父母なる神から生まれた兄弟姉妹であることが分からず、憎み対立し敵対し殺戮し合って来ました。父母なる神であったことを知ることにより、人類闘争歴史を終焉させることが可能となってまいります。

心情価値説

心情価値説が世界を解放し世界を救います。マルクスは、労働価値説。「働くざる者、食うべからず」すなわち、人生において働くことに最大の価値があり、汗して働かない資本家には人間の価値がないとして、労働者階級の革命により、資本主義を滅ぼして労働者階級の社会、すなわち、暴力革命により共産主義社会を造ろうとしました。フロイトのリビドー理論、人間にとって最も重要な欲求は、性的衝動であるという。すなわち、性衝動価値説ともいうべき性的衝動を最大の喜びとする価値説。いまや、一斉を風靡し、世界を席巻しています。伝統的宗教的倫理を破壊し、何よりも性的衝動を自由に満たすことのできる性解放社会の実現を目指します。しかしながら、より強い性的衝動を満たすために薬物を使用するようになってしまい、人間性と健康を破壊するようになります。また、夫婦愛倫理よりも、不特性多数の異性との性的愛を満たそうとするようになるので、離婚の増加、結婚しない独身者の増大により、少子化社会により国家の維持が困難になって来ます。さらには、家族もなく、また、エイズの増加により、そのつけが本人に巡り不幸な孤独な人生の締めくくりとなってしまいます。心情価値説。愛することを通して、喜びを実現しようとする心情価値説、心情価値説でなければ世界を救うことは出来ません。